火の力


2階の住居部分すべてを暖めてくれている我が家のストーブ。
暖房は今の所これひとつ。で、十分あたたかい。
朝の凍えるようなあの寒さから開放された。
朝一番の仕事はお茶を入れるための水を火にかけ
すぐにストーブに火をつける。
ほんのり燃え残ったおきがまだ暖かい。
初めはなかなか火がうまく点けられず苦戦し、あやうく娘を遅刻させるところだった。
点いてからもなかなかうまく燃やせず、すぐ不完全燃焼させて窓をくもらせてしまう。
最近になってようやっとコツがつかめてきた。
「炎がきれいに見えるように窓を毎日磨くの。」という友人の言葉が胸に残って、
私も毎日磨くことにした。灰をつけて拭くときれいになるよ、とも教わった。
「灰はアルカリ性だから・・・天気の様子でも炉内の加減が変わるし
薪ストーブって本当に科学なんだよー」と。
仕事ででる木のはしっこなどを仕事が終わるとだんながコンテナに入れて
持って帰って来る。それで十分いちにちの暖がとれる時もある。
出た灰は春になったら畑に撒こう。薪を入れる作業もなんだか楽しい。
薪ストーブだって木を燃やして成り立つわけだから決して環境に優しい
という事にはならないかもしれないけど、薪を入れるその時に
「大事に燃やそう」と思う。「もったいない」と実感する。
自分達が使う燃料の消費が目に見えることは大事かもしれない。
こども達はとくに薪ストーブが気に入っていて、1歳の娘なんか
朝起きてくるとトコトコ歩いて来て薪ストーブの前に背中を向けてチョコンと座る。
いっちょ前で笑える。心配されるが、火が入っているストーブに触る事はない。
きっと人間の本能なんだろうと思う。今日はしいたけを干している。
やっぱり火のある暮らしはなんとなく心が満たされていいものです。