無農薬のりんご



焼物の方の仕事でお世話になっているOさん。
長野の帰り、と言ってりんごをおみやげに下さった。無農薬のりんご。
育てたのはりんご農家2代目で「奇跡のリンゴ」の木村さんに感化され、
長野でりんごの無農薬栽培を始めたのだそう。
りんごって皮がおいしいからねぇ。
でも、必ずと言っていいほどテッカテカに光った皮。
りんごを丸かじりすることに、抵抗を覚えるようになったのはいつからだろう。

ちなみに
奇跡のリンゴ』は、1年くらい前?に話題になった本で青森県のリンゴ農家
木村秋則さんが、完全無農薬栽培のリンゴを実らせるまでの半生の記録。
無農薬での栽培が絶対不可能と言われたりんご。
農薬を使用しなかった場合の病害虫の被害は、90%を越えるそう。
つまり、農薬を使わなければ日本のリンゴ畑は壊滅。
それを完全無農薬のリンゴ栽培に切り替え、5カ所のリンゴ畑に、
わずか7個の花が咲くまで、8年を費やした木村さん。
収入は途絶え、近所のリンゴ農家から完全に孤立しながらも、
無垢な信念だけで、無農薬でおいしいりんごを作り上げた木村さんの実話。



本の終わりで、無農薬栽培の指導で全国をまわる木村さんは
「無農薬は贅沢品」になってしまわないように、栽培が成功したら
出来るだけ安価で出荷してほしいとの言葉を残している。
そうだよなぁ。
これって、「無垢の家具は贅沢品」にも通じるところはあるような。

そんなわけで、
りんご丸かじりを果たせて、とってもうれしいおみやげだったのでした。
0さん、ありがとう。